3000坪という広大な敷地に、平安時代の庭園を再現した公園。「源氏物語」の作者紫式部が越前国司に任ぜられた父の藤原為時とともに国府のあった武生へ来たのは長徳2年(996)のこと、1年余りを武生で暮らしました。公園は平安時代の貴族の住居(寝殿造)を模して、日野山をはじめ武生盆地を囲む山々を借景に池や築山を配置した、全国で唯一の寝殿造庭園で、優美な雰囲気が漂います。池のほとりの釣殿は夕涼みや月見の宴などに使われた場所。公園の中でひときわ輝くのは金色の紫式部像。武生のシンボルといえる霊峰日野山に見とれているかのようです。谷崎潤一郎や円地文子など、源氏物語にゆかりのある著名文学者の揮毫による歌碑もあります。